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フィールドワーク|西アジア文明研究センター
フィールドワーク|西アジア文明研究センター

フィールドワーク

チャクマックテペ遺跡の
発掘調査:2022年~

トルコ共和国 ウルファ県
先土器新石器時代

チャクマックテペ遺跡において、筑波大学アナトリア調査団(三宅 裕)による発掘調査を実施しています。この遺跡は、トルコ南東部シャンルウルファ市近郊に位置する新石器時代初頭の集落遺跡です。石灰岩が露出する丘陵上に立地し、石柱をともなう特別な大型建物が発見されました。発掘調査はアダナのチュクロヴァ大学と共同でおこなわれ、現在も継続中です。

The Zagros Piedmont Prehistoric Project:2019年~

イラク・クルディスタン地域 スレイマニ県
土器新石器時代・銅石器時代

肥沃な三日月地帯の東翼にあたるイラク・クルディスタン地域シャフリゾール平原において、前田修・板橋悠が、金沢大学、東京大学、北海道大学、千葉工業大学の研究者とともに先史時代遺跡の発掘調査を実施しています。シャカル・テペ遺跡、シャイフ・マリフ遺跡の発掘調査によって後期新石器時代から後期銅石器時代の居住層が検出されており、この地域における新石器から都市化への流れを明らかにすることが期待されています。

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ヤシンテペ遺跡の調査

イラク・クルディスタン地域 スレイマニ県
新アッシリア時代(鉄器時代)

イラク・クルディスタン自治区の新アッシリア時代の遺跡であるヤシンテペにおいて、常木晃、山田重郎、柴田大輔らによる発掘調査がおこなわれました。現在は中部大学の西山伸一准教授による指揮のもと、共同調査を続けています。新アッシリアは紀元前10-7世紀に存続した史上初の世界帝国であり、当地域最大級の規模を誇るヤシンテペ遺跡はその主要都市の一つと考えられています。

ハッサンケイフ・ホユック遺跡の
発掘調査:2011-2019年

トルコ共和国 バトマン県
新石器時代(c. 9600-9000 cal. BC)

ティグリス川上流に位置するハッサンケイフ・ホユック遺跡では、筑波大学アナトリア調査団(三宅 裕)による先史時代集落の発掘調査が実施されました。この遺跡は今から1万2000年近く前、人類が初めて定住集落を作り、ムラの生活が発達した時期に居住されました。遺跡から出土する動植物遺存体の研究からは植物栽培、動物飼養の痕跡は見つかっておらず、狩猟採集民による大規模な定住集落であったことが明らかになりました。

イラク・クルディスタン地方の
先史時代遺跡踏査

イラク・クルディスタン自治区
スレイマニ県

イラク・クルディスタン自治区における先史時代遺跡の踏査が、常木晃、安間了らによるチームによって実施されています。肥沃な三日月地帯東部における新石器化の過程をあきらかにすることを目標に、イラク・クルディスタン地域、スレイマニ県の複数の先史時代遺跡を踏査し、遺跡周辺の地形・地質調査およびドローンを用いた地形図の作成、チャルモ遺跡の発掘調査などをおこなっています。

イラク・クルディスタン地方の先史時代遺跡踏査|フィールドワーク|西アジア文明研究センター

ウズムル教会(聖ニキタス・スティリティス聖堂)の岩窟躯体の劣化機構の解明と壁画の保存修復:2014-2016年度

トルコ共和国 カッパドキア地方

観光地としても名高いカッパドキア地方にあるウズムル教会の保存・修復事業が谷口陽子によって実施されています。この教会の壁画の製作年代は、7世紀末と考えられ、8-9世紀に遡るであろう古典ギリシア語をはじめ、アラビア語、トルコ語によるさまざまな落書きが残されています。馬や聖人像の線刻など歴史的に重要な落書きも多いため、重要な歴史的な証拠を消さないように留意しながら保存修復作業がおこなわれています。

フィールドワーク|西アジア文明研究センター

聖シメオン教会の岩窟躯体の劣化機構の解明と壁画の保存修復:2019年度~

トルコ共和国 カッパドキア地方

ウズムル教会に続き、パシャバー地区の聖シメオン教会においても、凝灰岩製の岩窟の劣化機構の解明、微小気象の解析、岩石の劣化速度を遅延するための試験を、谷口陽子を中心に京都大学(伊庭千恵美准教授)、三重大学(渡辺晋生教授)をはじめ、(株)ディ・アンド・ディやトルコ・ネブシェヒール文化遺産研究所とともに行っています。聖シメオン教会は10世紀初頭のアルカイック期に描かれたと考えられる壁画を有しており、こちらも、宗教観の違いや観光によるヴァンダリズムからの遺跡保存を目指して修復作業を実施しています。

フィールドワーク|西アジア文明研究センター

サラット・ジャーミー・ヤヌ遺跡の
発掘調査:2004-2010年

トルコ共和国ディヤルバクル県
新石器時代(c. 6500-6200 cal. BC)

ティグリス川上流のサラット・ジャーミー・ヤヌ遺跡で、筑波大学アナトリア調査団(三宅 裕)による先史時代集落の発掘調査が実施されました。この遺跡はトルコ南東部ティグリス川上流域に位置する新石器時代の集落跡で、今から8500年前ごろに居住が営まれていました。西アジアでも最古級の土器が出土したほか、住居や炉跡が多数確認され、農耕村落の様子を知ることができる良好な資料が得られました。

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